2009.01.09 *Fri

ハリーポッターと死の秘宝 J.K.ローリング

えっと、この本で読書感想文を書いたので、そのまま移します。ので、少し、堅い文責です。。

読み終えた今の気持ちを表すと、泥沼に足を取られながらも陸上にたどり着き自由に歩ける開放感と同時に、目の前の霧が消え、遠くまで広い草原を走り回りたくなるような爽快感がある。

おそらく7巻は、まだはりーは小さく、比較的単純な流れで幸せな結末を迎えていた1〜3巻などよりも爽快感がある本だ。しかし、多くの伏線が張られ、ストーリーが複雑化し、暗く、重くなってきた4〜6巻よりも更に、物事が複雑に絡み合い、暗闇に包まれていく話も兼ね備えている。

けれどもなぜ気持ちよく読み終われるのか。

世間では、「重要な人物が死ぬ」などと噂され、ハッピーエンドで終わるとは思えなかった。事実、完璧なハッピーエンドを迎えたとは言い難い。それなのに、読後こんな気持ちになるのは、ローリングのすごさであろう。

まだ、読み終えていない人の楽しみを奪わないように、具体例を挙げてみよう。このシリーズを読んでいう人ならわかると思うが、ハリーの他の登場人物への感情、人間関係は暗くなることが多い。ハリーに対する悪い噂が魔法界に流れ、構内で蔑んだ視線を浴びせられるようになることも多々あった。また、親友ロンに嫉妬を買われたり、尊敬するダンブルドアに対して憤りを感じていたこともあった。また、すね委婦の過去から両親への不信感を募らせたりもした。7巻でもダンブルドアなど対しての気持ちは悪化していく。それにも関わらず、終焉を迎えると悪い物はほぼヴォルデモートだけになる。これが読後の爽快感の一因でもあり、事実を知ったときには、人によっては一番涙を誘われる場面でもあるだろう。読んだ人にしかこの気持ちは味わえないだろうが、とにかくすばらしい。間違ってもありふれた物語が迎える軽いハッピーエンドではない。しかし、これまでハリー達と共に歩んできた読者なら納得できる終わり方だ。きっと多くの読者は読後、その後の自分の生活、人生に対して多くのエネルギーを蓄えられた気分になるだろう。おそらく世界がとても明るく見えてくる。この本はそんな力を持っている本だと今、実感している。これからも多くの人が自分の中にハリーの世界を感じてほしいと思う。


長い文章ですいません。最後までお読みくださってありがとうございました。
「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)
(2008/07/23)
J. K. ローリング

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